「ネイビースーツ」という基本
2020.01.11
店主の思い付きコラム
皆様、こんにちは。
今回はコラム的内容なので、商品やFair紹介はありません。
お時間あるときにでもどうぞ。
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今回のテーマは「ネイビースーツという基本」。
ネイビースーツ、しかも、無地。
実はコレを着こなすためには、時間がかかる。
そしてある程度の経験的着数も必要。
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やはり歴史のあるものにおいては、それぞれの「型」というものがある。
私は剣道をずっとやっていたので、そういう「型」という感覚に
こだわりが強いのかもしれない。
剣道では昇段試験の時に、実技とともに「型」といういうものを
木刀を使って演技し、審査員が判断するものがあるが、
(今はないだろうが)、昔は、
”構えただけ”で「はい。もう大丈夫です。」と審査が終わり、
審査が通るということもあった。
構え一つ見ただけで、その人のレベルが分かるということ。
ずっとやってて、確かにそうだと心から思う。
構えは全員やる。やらないと剣道出来ないので。
ただ、その構え一つですべてが分かるというのが、やはり面白いところ。
他いわゆるサッカーや野球と言ったスポーツでもそういうのがあるのか
分からないけど、たぶんなにかそれに似たようなことはあるのではないか
と思う。空手なんかは、「型」のみの大会まであるみたい。
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私はそういった「型」を、DRESSERSの文章で、ファッションのことを
話すときに「キホン」とか「定番」とかいう表現で表している。
「キホン」や「定番」とは、
いわば大人のファッションにおいての『 型 』なのだ。
「型」は、長年の(何十年、何百年)歴史において、様々な要素が
含まれ、極限まで絞られて完成したものなのだろうと推測する。
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男の服装においての「ネイビー無地スーツ」は、「型」の中でも
最も重要なものに含まれる究極のもの。「キホン」。
改めて、男の服装の楽しさにある、根底的な「型」に目を向けて
立ち返り、今一度「ネイビースーツという基本」を大事に
丁寧に着てみること。また今の年齢になったからこそ、
改めて基本に立ち返り、ネイビースーツを着てみてはいかがでしょうか。
DRESSERS
山田