スーツの「基本」生地
2019.10.06
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皆さん、こんばんは。
まだまだ昼間は気温が高いですね。
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DRESSERSでは「基本」ということを、スーツスタイルにおいては
特に大事にしています。
「基本」という言葉を使っていますが、
剣道や空手など、武術にあるような、いわゆる「型」です。
「型」が出来てないと、何をやっても変になります。
スーツにおいても着こなしに「型」があります。
スーツにおいて、コレを持っておいた方が良い、
というか持っておかないとならないというような生地があります。
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DRESSERSが考える「基本」の生地は3つあります。
1つ目は、「ネイビーサージ無地」
2つ目は、「グレーシャークスキン無地」
3つ目は、「グレーバーズアイ無地」
の3つです。
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これらはスーツを正しく着るため、また楽しく着るための「型」であり、
「基本」です。
これらをまず持つことから、スーツを楽しめる環境が整うと
言っていいでしょう。
ランニングをするために、バスケットシューズを揃えたり、
サッカーをするために、バスケットのボールを揃えたり、
考えるだけでも変なのことが分かると思います。
スーツを楽しく、かっこよく着るためには、まず「型」から
入るべきです。
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1、「ネイビーサージ無地」
写真の生地が「ネイビーサージ無地」です。
サージと言うのは、スーツ生地の基本の織り方です。
左下から右上に向けて、斜め45度で綾目が向いている生地を言います。
正装にふさわしい一着です。
葬式以外のシーンでは、全てにおいて活用できる、まさに「基本」の
生地です。
適度に光沢があり、適度に強度があり、適度に復元力があり、
という、スーツに求められる要素を全て高い次元で持ち合わせた
生地が「サージ」です。
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因みに写真に載せてる生地は英国製で、DRESSERSが最も皆さんに
着ていただきたい『HARRISONS』の生地になります。
(DRESSERSでのオーダー価格は、¥200,000-になります。)
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ネイビーのサージ無地は、どの生地ブランドにも必ずあります。
価格と相談しながら、また、イタリア生地とイギリス生地でそれぞれに
特性が違うので、自分に合った「ネイビーサージ無地」を選ばれると
良いと思います。
(DRESSERSでは、お客様の体形、骨格、筋肉の付き方、ご職業柄の
日中姿勢など、様々に見せていただいたうえで、最適な生地をご紹介
しております。ぜひご相談ください)
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2、『 グレーシャークスキン 無地 』
グレーのシャークスキン無地の写真です。
シャーク(サメ)+スキン(肌)ということです。
昔の人は、この生地を織って完成させたときに
「めっちゃサメの肌にそっくりじゃん!」って思ったんでしょうね。
(スーツ生地って、見た目でネーミングしてることが良くある)
まあ、名前はさておき、コレは1、のサージとはもちろん違う生地なのですが、
右下から左上に向かって、斜め60度でギザギザの綾目が入ってる生地です。
(サージは、左下から右上にむかって45度)
実はこれは、サージの生地をベースと考えた時、「もっと強度高いのが欲しい」
ってことから生まれた生地なんです。
サージと比べたら
光沢弱い、強度高い、復元力高い
となります。
光沢が弱い分、フォーマルできれいな感じには向いていません。
だけど、光沢に関しては弱くしてる程度なので、とっても
綺麗な”良いスーツ”に見えることが大前提です。
因みに、映画「007」シリーズのジェームス・ボンドは、
劇中どこかのシーンで必ず「グレーシャークスキン無地」のスーツを
着ています。
ショーンコネリーの時代からずっとです。
ということからも分かるように、ちゃんとしていて、正装感も残しつつ
アクティブに堪えうる生地だということが分かります。
そういう意味では「ビジネスシーン」では欠かせない、まさに「基本」
となるスーツ生地なのです。
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因みに写真の生地は「William Halstead」という英国製の
シャークスキンはこれでしょ!とDRESSERSが思っている生地です。
ちなみにDRESSERSでのオーダー価格は、¥160,000-です。
(サージと同じく、シャークスキンも基本なので、各メーカーに
用意があります。10万円以下もあるので、ぜひ店頭で色々見て見てください)
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3、「グレーバーズアイ無地」
「バーズ」=Birds 、 「アイ」=Eye
昔の人は、これが鳥の目の集合体に見えたのでしょう。
なんだかピンときませんが、まあそれは置いといて。
バーズアイト言うのは、”シャークスキンよりも強度を高めた生地”です。
シャークスキンと比べると
光沢無し、強度高い、復元力高い
となります。
ということは
サージと比べると
光沢無し、強度めちゃ強い、復元力めちゃ高い
となります。
なので正装感は無しでOK。バリバリな実務的スーツに適してる
ということです。やはりビジネスシーンで大活躍しますよね。
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因みに写真の生地はイタリアの
「VITALE BARBERIS CANONICO」
の生地です。クセが無くすべての方にお勧めです。
DRESSERSでのオーダー価格は、¥120,000-です。
(他にも英国生地などたくさんバーズアイはあります。価格が上がるほど
強度も上がります)
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ということで、「基本」の3つのスーツ生地をご紹介しました。
一つ大事なことを言っておきます。
「スーツの良さは生地だけで決まるものではありません!”」
生地の紹介をしておいて、矛盾したようなことを言ってるようですが、
今回ご紹介したのは、あくまで「生地」のみです。
最も大事なことは「サイジング」。
それと「目に見えない中身の作り方」です。
「サイジング」があっていないと、中身の作り方がいくら良くても、
また生地がどんなに良いものであっても、全くの無意味です。
また「目に見えない中身の作り方」がとても重要です。
「作りの質が良いスーツ」=「着心地が良い」からです。
スーツの中身は着る人には全く見えません。
だから、見えないことを良いことに、コスト削減をそこでめちゃくちゃ
やってるところが多いのも事実です。
”いい生地使ってるから、良いスーツです。”
”いい生地使ってるから、高いんです。”は
商売上のうまい売り文句です。
見えない中身のコストをめちゃくちゃ下げてるってことです。
イクオール、「着心地が悪い」ということです。
同時に「耐久性が極端に良くない」ということでもあるんです。
だから”生地と価格だけ”で選ぶのはやめましょう。
DRESSERSのスーツは安いと思っています。
サイジングと中身の作りかたにこれだけこだわって、この価格は
安いです。高い安いはお客様が決めることですが、
同じ方が何十着もリーピートしていただいたり
何年も来ていただいたり、東京や他県の遠方からわざわざ飛行機や
電車を乗り継ぎ来ていただくというのは、そういうことでしょう。
気に入っていただき、本当に嬉しく思います。
さらに言うと、
ブログで展開する各種「Fair」をご活用いただくと
より「お得」になります。
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ということで、今回紹介した生地3種、
『 Fair 』します。
3種とも定価の『 25%OFF 』でご案内します!
1、ネイビーサージ無地 :¥200,000- → ¥150,000-
2、グレーシャークスキン無地 :¥160,000- → ¥120,000-
3、グレーバーズアイ無地 ;¥120,000- → ¥90,000-
(*期間は、10月30日(水)までとなります。)
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もしお持ちでない生地がありましたら、ぜひこの機会にお作りに
なられてください。
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*DRESSERSではじめてオーダーされる方へ
ホームページ左上に「Personal Order」というページがあります。
その中に、オーダーのシステムが書いてございます。
ぜひご一読いただければ幸いです。
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DRESSERS
YAMADA