DRESSERS

DRESSERS for Gentleman [Elegant] [Highquality] [Chic] [Shy] [Passion] [Gentleness] [Respect] [Culture]

「FIRENZE」や「LONDON」

2020.09.20

blog

「文化を創る」

店主の思い付きコラム

皆さん、こんばんは。

今日は服の話じゃないので、いつかお時間あるときにでもどうぞ。

お題は「FIRENZE」や「LONDON」。

僕は、もう何度行ったのか。かなりの回数フィレンツェに行っています。そして「LONDON」。フィレンツェに行く目的はもちろん「LIVERANO&LIVERANO」。毎日Fossi通りのお店に入り浸り、工房に行って座って作業をずっと見てたり、店頭でみんなの活動を見てたり、たまに時間によっては店頭で留守番してみたり、店頭の商品を端からすべてたたみ直して整理したり。一緒に一日何度もあるカフェタイムに行き、カフェ時間を共にし、ランチ、夕食、ずっと行動を共にしています。なので、フィレンツェに行ってるというより、もうLIVERANO&LIVERANOに行ってると言った方がただしいのではないか?と思うような行動をしてたりします。

もちろんフィレンツェの町はくまなくいろんなところを歩き、もしかしたら、道は松山より知ってるのでは??と思うことも。お店もくまなく入ってみます。あるお店では”Welcome back!”と言ってくれたり、Ciao Yamada!、Yamadasa~nと覚えて迎えてくれるところもあります。

たまに、”本当に服屋の仕事してるのか??”と自問自答することも。

なぜなら、東京時代、セレクトショップ店舗代表としてイタリアに主張行かせてもらってるときは、分刻みのスケジュールで、あっちのメーカーこっちのメーカー、夜はブランドと会食という動き方を1か月休みなく動いて帰る。昼に成田に着いたらそのままお店に直行で店頭に立つという動き方をしていたので、それが海外に仕事師に行くということという認識になっていて、今の動き方に一瞬、「???」と感じることもあります。

でも最近は全く考えが違います。それは本来は今僕がしてる行動が正しいと思っています。なぜならファッションは文化だからです。衣食住すべての生活があってこその、その中のファッション。僕はファッションを生業にしていますが、東京時代のイタリアでの動き方というのは、単に足踏んでる国がイタリアというだけで、建物から建物に移動し、対峙するのは日本の代理店。食事に行くのも日本の代理店。街を見ることはかなり限られた時間で、急いで回るだけ。イタリアの地を踏んでるだけで、衣食住の、彼らの国の文化を何も理解できない行動の仕方をしてるから。なぜこれを着るのか、なぜそういう所作があるのか、なぜこういう行動をするのか、感覚や大きく言えば人生に対する考え方など、その国ならではの文化を体感して、肌感覚で理解してこその「着るもの」があり、ただただ日本で売れる物を作って、「物」だけの消費になることが、イタリアに行ってる意味をなしてない感覚があるからです。またロンドンにおいても、アッパー文化や労働階級文化など、人生の立ち位置によって、生活そのものの価値観や、日本との全く違う生き方の価値観を肌感覚で知り、なぜこれを着るのか、なぜこれは必要なのかなど、雑誌やネットの知識だけでは到底想像もつかない現実に驚かされっぱなしです。

物ではなく、文化を着ながら、その文化をも同時に楽しむということ、日本の洋服屋の次なるやるべきことではないか。もちろん、日本の文化に合ったもので日本の生活風土に寄り添って。その文化の融合・調和のなかで初めて日本らしいものが、文化が出来上がっていくような気がしてます。

新しい時代が初めて来てる感覚を覚えます。そんなの昔からあるじゃんという考えもあるでしょう。僕は、まだまだないと考え、感じます。物を輸入して、知った気になっていたというのが現実なんでしょう。真似できるところまでは行った。そこまでは行った。さて、文化の融合、日本人として日本で着ること、日本のアイデンティティの模索の時代に入ったのではないかと。

だからそれぞれの文化、価値観を知るには、絶対に一定期間生活をしないとなかなか分からないと思います。だからこそ僕はある程度の日数をかけて行くのです。行くたびにまだまだ発見があり、勉強になることがたくさんあります。

生活をベースにした背景や文化をちゃんとしっかり意識したうえで、DRESSERSなりにファッションでご提案していかねばならないと思っていますし、それが出来てるかといわれると、まだまだ全然できてないな。。。とへこみますが、少しでもそうできるようにこれからもまだまだ精進して、皆様のファッションの、着ることの楽しさに、ファッション文化の向上に、少しでも役に立てる存在であるお店になれるよう、これからも務めていきたいと思います。

まだまだまだまだ未熟なDRESSERSですが、どうぞ皆様これからもよろしくお願いいたします。ずっとフィレンツェやロンドンに行けないからか、なんだかそういうことを書く気分になってました。

長文失礼しました。

 

 

 

 

 

ページ先頭へ