店主の思い付きコラム
「”NEEDS”と”WANTS”」 2012,2,22
先日2012年秋冬物の展示会に行ってきました。今回も心躍るたくさんの
様々なアイテムを作ってきました。様々な展示会ブースで様々な小売店さんが
商談していました。大手ばかりです。待っている間、他社様の商談を聞きながら
再認識したことがあります。それは品揃えの仕方の根本についてです。
お客様主導の品揃えをされていらっしゃる大型ファッションショップは、
”お客様のNEEDSニーズに応える為”を心がけていらっしゃいます。
一方私のやっているような、店主主導の小さなファッションショップは
”お客様のWANTSウォンツを創造し、ワクワクしてもらう”ことを考えています。
そこには、大きな違いがあります。”必要だから着る”ものを用意するか、
”欲しくなったから着る”ものを用意するかの違いです。
・
NEEDSとWANTS。これは似て非なるものです。どちらが正しいとか、
どちらが良いとかそんなことではありません。どちらも必要です。
・
お客様から病院の先生のお話を聞きました。「大変なお仕事ですね~」
と声をかけられたその病院の先生がおっしゃった言葉が、
「我々はマイナスをゼロに持っていく仕事ですからね。」
その話を聞いた時、私はかねてから思っていた、洋服の小売店においての
品揃えの仕方の違い、すなわち”NEEDSとWANTSの違い”を上手く表現
してくれる言葉だなと感じました。
・
服を着る人たちの”マイナスをゼロに持っていく”品揃えの根幹がNEEDS、
”ゼロからプラス”に持っていく品揃えの根幹がWANTS。
これは洋服においてだけ言えることではないのだと思います。
必要なところにそっと手を差し伸べてくれるところも必要だし、
想像できないところから、創造されたものをみて”欲しい”と思うものを
用意することも必要。
・
ただ私が昔から思っているのは、そこには順番があるような気がします。
”コアなNEEDS”がスタートで、”WANTS”になり、その先に”NEEDS”が
生まれると。
例えばインターネット。100年前には想像も出来なかったものです。
しかし、世の中にインターネットが登場すると、世界中がインターネットに
対して”WANTS”だったと思います。
ほんの一握りの人たちの”コアなNEEDS(あったらいいな!)”から
創造されたインターネットは、瞬く間に世界中からの”WANTS”に代わり、
いつの間にか生活に無くてはならない”NEEDS”に変化していったと思います。
・
服についても全く同じことが言えると思います。そういう意味では日本全体の、
また世界のファッションにおいて、日本の大型ファッションショップの役割は
とっても大きいと思います。
それは、”コアなNEEDS(あったらいいな)”を創造しない限り、NEEDSには
辿りつかないからです。NEEDSばかりでは面白くありません。それはファッション
ではないと思います。全ての商品が”NEEDS”から生まれた品揃えでは、
せっかくのファッションが全く面白くないと思います。
影響力のある大型ファッションショップこそ、今後の日本のファッション界、
また世界のファッション界のために”コアなNEEDS(あったらいいな)”を
創造し続けていってほしいと思います。もちろんNEEDSの商品も同時進行で。
・
「ファッションは」進化するから面白く、ゼロをプラスにする楽しいものだと
心から信じています。マイナスをゼロにする衣料品ばかりでは、
ワクワクもドキドキもありません。
「ファッション」はマイナスの心だってゼロを通り越してプラスに持っていける、
人間が人生を楽しめる為のおおきなツールだと信じています。
これからもその心をいつまでも持ち続けて、ワクワクドキドキを創造・
伝達していきたいなと思う今日この頃でした。
(全て個人的な意見です。御批判は御遠慮下さい)
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「2011年」 2011,12,30
御挨拶
皆様、今年も当店をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
来年も様々なファッション提案をさせていただきたいと思っております。
来年も何卒よろしくお願い致します。
DRESSERS 山田 潤一郎
・
今年は日本人にとって本当に激動の一年になりました。
東日本大震災。
被災者の方は今からまだまだ大変な状況が続いていくと思います。
心より御心労お見舞い申し上げます。
またお亡くなりになられた多数の方、改めまして、この場を借りで
御冥福をお祈りいたします。
・
それにしても、あれから9ヵ月過ぎたいま、
テレビで被災地の皆さんのたくさんの笑顔をみると、
人間はなんて強いんだと強烈に感じます。
被災していない私には絶対に想像できないほどの
悔しさ、無念さ、悲しさ、、、、様々な激情が襲いかかって
きているに違いありません。それなのに前を向いて
自力で動き出しているあの強さは本当にすごいと思います。
・
来年は被災者・被災地を中心にした
明るい日本になりますように。
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「ニッポン特有?のファッション感」 2011,11,29
DRESSERSを初めて約2年。その間にたくさんの皆様に
お店を知っていただき、有難いことに足しげく通っていただいております。
また遠方からわざわざ噂を頼りに車でお越しいただいたり、県外から
足を運んで下さったり、さらに本州の各所から通信販売の御依頼を
いただいたりしております。本当にうれしいかぎりですし、お客様に感謝
感謝です。ありがとうございます。
最近では大都会・東京ど真ん中で長年やっていたときの感覚が、
「良い意味で」段々無くなってきました。地方のお店は洋服以外の
話もたくさん出来ますし、何よりオーナーが直接対応して、
お客様のヒトトナリを理解したうえでオススメできますし、
お客様側も自分のヒトトナリを知ってくれているからいつでも
安心して任せられたり、相談したりする環境が地方にはあります。
・
私は洋服の話をしだすと長いのが良いか悪いか分かりませんが、
通信販売の御依頼を本州のいろんな大都市の方からお受けしたときに、
電話で色々お話していると、
「いっぱい地元には有名大型ファッション店がたくさんあるけど、
色々と説明してくれたり、一つ一つにこだわっていたりする
お店が本当になくなった。昔はあったんだけどな~。
今はどこでも置いてるものが並べてあるだけ、、、」
と皆様嘆いていらっしゃいます。
・
確かにそういったオーナー色があるお店が
昔は多かったのかもしれません。しかしある程度の
都市には有名大型ファッションショップがたいていあります。
話はちょっと変わりますが、メジャーな大型スーパーが
地方都市に出店すると必ずと言っていいほど起こる現象があるそうです。
それは昔からやっている街の小さな八百屋さんやお魚屋さん、
お豆腐屋さんなどが軒並みつぶれていっているそうです。
みんな大型スーパーに行ってしまうので。。
・
実はファッション業界にも同じことが言えるのではないでしょうか。
雑誌に出ているモノが置いてあり、行けばとりあえず、なんとなく
お洒落なものが、何でもある高級量販店の
有名大型ファッションショップが出来ると、
みんな便利(コンビニエンス)なので助かります。
大型ショップで売れているから、、、、
また代理店を通さないと仕入れられないから、、、
ということで、地方の小型店も同じモノを置くようになる。
小型店の商品は大型ショップ同様に、オーナーのこだわりの
無いものばかりになってしまう。
・
もっと深いところで言うと、
代理店は実際にその服を着る人とは全く縁もゆかりも
ないし、当たり前だが「洋服」は商売の道具でしかない。
そうなってくるとお洒落の楽しみとか何とかはどうでもいい。
営業成績こそすべて。そうなると大都市の大型の高級量販店から
たくさんオーダーを取れるようなシステムが作られる。
地方都市はその大都市ベースの条件をクリアしなくてはならないので
やっていけなくなる。。。。。。。
(もちろん地方店のことも含めてちゃんと考えて
システム作りをされていらっしゃる代理店もあります。)
そうすることで、自然な流れとして、さらに地方の小型店の魅力は
無くなっていってしまう。。。。。
・
そう考えるとニッポンのファッション感は
「みんなが着ているもの=お洒落」
「お洒落=みんなと同じであること」
「みんなと同じであること=安心」
「安心=お洒落」
という理論で成立しているのでは?
と考えてしまいます。ユニクロがヒットしている現状。
同じメーカーののバックをみんな持っていること。
同じメーカーのジャケットをみんなが着ていること。
どこの大型セレクトショップでも全く同じブランドが並べてあり、
着こなしの提案も雑誌の内容も同じ。
・
ファッション雑誌の特集を見ていると、全国一斉制服計画でも
あるかのように「○○を買いなさい!」という感じのモノが多く、
「この○○が売れてますよ!」なんてものもあります。
・
「ニッポンのファッション感」は
”代理店”と”ファッション雑誌”が作っているのでは?
と思ってしまう。
なんかその感じ違くね~~~???
と個人的に思っているのは私だけでしょうか。
ファッションにおいて、主役は服を着る本人であり、
準主役はお店の販売員であると私は考えます。
・
お客様がファッションを、着ることを自ら楽しみ、
販売員が楽しみを助長し、さらに楽しくさせる環境がある地方の小型店。
だからこそ地方の小型店は面白いな~~~とつくづく感じます。
コンビニエンスな大型有名ファッションショップが出来ても
地方都市の小型店でないと出来ない
お客様との関係性、販売員とお客さまのお互いのヒトトナリ、
その土地に似合ったファッションの提案をこれからも
していきたいと思う今日この頃でした、、、。
(全て個人的な意見ですので批判は御遠慮下さい)
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「着ることを楽しむ」 2011,9,18
私はファッションの面白さを伝え、共感し、楽しんでいただくことを
仕事としています。松山で大人のメンズ ファッションを御提案しだして
1年半くらいですが、最近はお客様から学ばせて頂くことも多々あります。
先日顧客様がバシッとスーツで御来店されました。別に日には別の
顧客様がこれまたバシッとジャケパンでネクタイをして御来店されました。
その方たちに
私:「どうしたんですか、今日は?バシッとカッコいいですね~」
と聞くと、帰ってきた答えが
顧客様:「いや~今日は休みなんで、決めてみようかなと、、、」
という回答!!!
その方達は普段お仕事でスーツを着ないお仕事をされていらっしゃいます。
だからこそ休みだからスーツを着て、ネクタイをして外に出ているんです。
・
このことで私は「着ることを楽しむ」原点に立ち返らせていただいた
気がします。
様々なオケージョンにおいて、着る服を変えることももちろん大事
です。また色んな着こなしやスタイルを身に付けられる技術をもつことも
とても大事です。
ただ、衣食住の「衣」ではなく、「ファッション」の原点には、
”着ることを楽しむ”という根本があることをお客様から再認識させて
いただきました。
これからもDRESSERSは「品のある大人の男性のスタイル」という
基本のレールの上で、今まで以上に
”着ることを楽しむ”ことの面白さを自ら体現し、そして
たくさんの方たちに共感していただこうと思うきょうこのごろです。
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「ファッションの”基本”と”粋”」 2011,8,27
先日お客様よりコーディネートや着こなしの御質問をしていただきました。
私を頼って着こなしの御相談に足を運んでいただいたこと感謝しております。
そのお話をしているときに、改めて思ったことがあります。
~大人の男性のファッションスタイルには、やはり「基本」があるのだ~と。
私は「基本」と言うものは何においても一番大事なものだと思っています。
それは幼少から剣道をやっていた私の経験からくるものかもしれませんが、
「ファッション道」にも同じことが言えるのではないでしょうか。
・
「基本」を知る。「基本」を着こなす。
実はそれが一番のお洒落コーディネートの極意だと思います。
*余談1 : MEN’S EXの別冊で”大人のスタイル 基本の「き」”
という本が書店に並んでいます。すごく良く出来た内容の本だと
は思います。持っておいて頭に入れておくと今後の着こなし方に
良い変化が出てくるのではないでしょうか。
*余談2 : 出張中に感じたことですが、
今洋服屋で販売員をされている(特にドレス系で)若いの
スタッフの方は「基本」を知らないままトレンドものを提案して
しまっている傾向を強く感じます。
基本が無いのでどうにも着こなしがまとまらない、、、
そんな風に見えてなりません。まずは基本を理解すると
自分の着こなしもお客様への話の深さも違ってくると思います。
(御批判・ご意見はご遠慮ください)
・
話がそれましたが、要は大人の着こなしには
「基本」があり、基本が大事ということです。
またそれに伴う「ルール」も存在します。
基本の中にはアイテムの組み合わせの基本、サイズバランスの基本、
色合わせの基本、素材合わせの基本、、、などなど
言い出したらきりがないですが、基本が出来ているから
”遊び”や”外し”といったさらに高みの面白さ・楽しさが
生まれると思います。
・
”遊び”や”外し”のようなファッションコーディネート技術は
基本の着こなしがあってこそのお洒落技術だと思います。
私はそういうことを「粋」というのだと考えています。
「粋」は言いかえると「洒落(シャレ)が効いてる」なんて
言い方が出来るかもしれませんね。
ファッション用語でも「お洒落」って言いますよね。
フランス語で「エスプリ」、英語で「ウイット」も
ファッションにおいては同義語のように思います。
・
着こなしの基本があるからこそ、身なり・格好が洗練される。
そのうえで自分なりの「洒落」(遊び(心)のスパイス)をちょっと入れてみる。
「基本」を体得し、さらに各々の「粋」な着こなしを
探求しながら大人の男性のファッション人生を謳歌してみては
いかがでしょうか。
決して「駄洒落」(下手な洒落)にならないためにも「基本」は
大事ですよ(笑)
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「ファッションにおける日本の偏った知識(蘊蓄)事情」 2011,8,9
先日ファッション雑誌の特集で、ファッションの”知識検定”的なものが
ありました。最近は学校の試験のような一問一答のクイズ番組が多いですが、
それを知ってるか知らないか重要になっているものが多いように思います。
漢字や敬語などは知ってるだけで人生少し得する感じがします。しかし私は
ファッションにおいて、知識があるからといってそれで終わりではないと思います。
共感していただける方も多いかと思います。何故なら服は「着てなんぼ!」だと
考えるからです。一つのモデルを見て、どこのブランドか分かったところで、、、
メーカー別のロゴの違いを知ってたところで、、、、
一つのメーカーのなかのモデル名を知ってたところで、、、
特段お洒落には関係ないことだと私は思います。
日本のファッションは、「蘊蓄情報量が多いほどファッション上級者」
みたいな感覚になっている感じがあります。それは間違っていると私は思います。
(あくまで私見です。批判はご遠慮ください。)
・
そんなことより、同じ知識・蘊蓄でも、
知っているとお洒落が面白くなる”知識・蘊蓄”があります。
それは
「各”スタイル”や、”アイテム”の成り立ち」、
「文化的・歴史的背景」
に関する知識です。
この知識は持っていると自ずと着こなしに反映されます。
「”なぜ”そのスタイルが生まれたのか?」
「”なぜ”そのアイテムが生まれたのか?」
「”なぜ”現代のようになったのか?」
などの知識蘊蓄(歴史?)を身につけることで、
服を身に纏う時、服を購入する時、服をコーディネートする時、
今よりももっとお洒落が楽しくなるはずです。
・
いちメーカーが付けたモデル名を覚えて判別できる喜びも
あるかもしれませんが、実際に着てみて、自分で感じてみることが
何よりだと思います。
お洒落に興味のある大人の男性こそ、
「ブランド」や「メーカー」や「モデル名」を着るのではなく、
「スタイルを求めたら、たまたまそのブランドだった・・・」
くらいの感じで、ファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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「店頭販売のおけるファッション”文化” の向上」 2011、7,10
大人の男性に向けたファッションショップ、DRESSERSをスタートして
しばらくたちますが、松山には大都市から転勤で来られている方が
非常に多いと感じます。雑誌や人ずてで当店を知っていただき、
足を運んでいただく方がたくさんいらっしゃいます。
その中に大都市から転勤されてこられた方がたくさんいらっしゃいます。
それらのお客様が一様におっしゃられることが
「僕たちが買うお店が無い。。。」ということです。
確かに松山には大人のお洒落な男性が通うお店は少ないです。
恐らく地方都市はそのような街が多いのではないかと思います。
お店が少ないのは、人口が少ないのでしょうがないところはある
と思います。たくさんの大人の男性のショップがある生活を
経験された方にとっては、ファッションが楽しめないつらい環境
かもしれませんね。
ただそれらのお客さまたちが一様におっしゃられることが
もう一つあります。それは
「どこの店員さんもいっぱい接客してくれて、お話をするのが楽しい」
ということです。
・
私の勝手な思い込みですが、店頭接客レベルは大都市よりも
地方都市の方が非常にグレードが高いと思います。(批判は
御遠慮下さい)地方都市のスタッフの凄いところは、お客様
個々人といっぱいお話が出来ることです。1時間でも2時間でも
平気でおしゃべり出来ます。地方都市の方はピンとこないかも
しれませんが、実はこれはすごいことなんです。
(時間的融通が可能ということもありますが、時間があれば
大都市の店員さんがそれと同じことが出来るかというと疑問です)
(改めて批判は御遠慮下さい)
・
今東京を中心としたショップ店員は、”顧客満足”を高める為の
接客技術の習得に向けた努力を各会社・ブランド必死で行ってます。
それは東京などの大都市のスタッフさんたちは、洋服の知識や情報、
また個々の着用経験、お直し経験など、既に世界レベルで見ても
かなりレベルが高いところにいます。しかし、反面お客様を接客して、
笑顔にさせることにおいてはまだまだレベルを上げていけるという
想いのもと、接客技術の向上に取り組んでいるのだと思います。
・
お仕事用語で「ソフト面」「ハード面」などといったことがありますが、
店舗販売員で考えると、大都市の方は「ハード面」のレベルは最高です。
「ソフト面」のレベルはもっと上げられる状態なんだと思います。
(本部的な方達は数字面も必要になってくるのは置いといて、、、)
「地方都市」は逆です。地方都市は、ソフト面のレベルは最高です。
しかし、知識や技術といったハード面はまだまだレベルを上げていける
のだと思います。
(例えば聞いた話ですが、
ある百貨店の紳士用品売り場にて、
お客様が「ホーズはありますか?」と尋ねたところ
スタッフは「ホーズとはどのようなものでしょうか?」と逆に問われた
らしいのです、、、)
これは謙虚にハード面の文化レベルを上げていかなくては
ならない例だと思います。
・
話は変わりますが、
「文化」とは、、、、、
遺伝や本能に加えて、「経験」や「模倣」を通じて
行動・思考を仲間から学習し、獲得したものを同世代、後世代の
人々に伝達する。それらの総体を「文化」という。
・
ということらしいです。
そういったことから考えると、地方都市スタッフは謙虚に
洋服の知識や技術といったハード面のレベル向上をしていかなくては
ならないと思います。
逆に大都市スタッフは、接客などのソフト面でのレベル向上を
していかなくてはならないと思います。(自身の経験からの考えです)
・
自分を含めた日本全体のファッション販売員は
「ソフト面」「ハード面」、どちらをも経験をして、模倣をして、体得したものを
お客様に伝達していくことが日本全体の洋服文化の更なる向上につながる
のではないかと考えます。
大都会と地方都市、どちらも知る私としては、どちらも謙虚に取り組み続け
なければいけないな、、、と思う今日この頃です。
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「ファッション雑誌のスナップ」 2011、6,24
今月、先月とファッション雑誌では各国のお洒落人のスナップ特集が
多いです。毎年この時期は多い企画です。春夏と秋冬の間の時期なので
商品紹介よりはスナップが増えるんだと思います。
私は大学時代からこのスナップ写真が非常に好きです。
スナップ写真は、百聞は一見にしかずの言葉通り、「見て覚える」
「見て勉強する」教科書だと思います。大学が愛媛県松山市だった
私は、インターネットも普及していない時代の当時、
雑誌しか情報源はありませんでした。なのでファッション雑誌は
言葉通り”穴があくほど”見て、読み込んだものです。
余談ですが、当時MENS CLUBの後ろの方に日本の各都市の
スナップが掲載されていました。そこにはUAの栗野さんが載っている
一人づつに細かくコメントを載せていらっしゃいました。
「ここがこうだから良い」「コレにコレを合わせてるから良い」
「ここをもう少しこうしたらもっと良くなる」などなど、、。
そのコメントと共にスナップを見るので、とっても勉強になったことを
今でも覚えています。すでに無くなってしまいましたが、今はスナップ
だけのものが多く、感性に訴えることのみになってしまっているのが
少し洋服屋としてもったいないと思います。
個人的には、”なぜ”カッコよく見えるのか?を、たまには
解説を付けてあげると着こなしの文化レベルがあがり、
もっと読む人がお洒落を楽しめるようになるんだと思います。
・
見てカッコいい人・雰囲気のある人には着こなしにおいての「理由」が
存在するのです。だから出来上がったコーディネートや、全体から
醸し出す雰囲気がカッコいいのです。(どこのブランドを着てる
からカッコいいという判断は学生ファッションまでの感覚でしょう)
こちらも余談ですが、 雑誌のスナップは”写真”です。
動くカッコいい人を見られて、更に”なぜ”が直接聞ける場所、、、
それは店舗です。
だからこそ店舗があり、ショップスタッフがいるんだと思います。
その着こなしについてお客様とスタッフとがおしゃべりする、、。
そんな環境が洋服屋さんの理想だと私は考えます。
逆にショップスタッフは自分の着こなしに毎朝こだわりを持って
臨むべきだと強く思います。
それには”なぜ”を明確に答えられる、こだわりのある着こなしを
心がけているスタッフがちゃんといることが重要です。難しいこと
ではありません。”なぜ”を考えることがお洒落の楽しみ方の一つ
であり、考えることを楽しみ、ある意味稽古し続けている人たちが
雑誌などの海外洒落男スナップなどに載っているのです。
”なぜ”を考えながらスナップを見ると、新たにファッションの
楽しみが増えるのではないでしょうか。
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「”セレクトショップ”の今後? 」 2011,6,12
先日ある大御所セレクトショップの有名人で、すっごく偉い人が
日本のファッションマーケットについて意見してらっしゃるのをPC
で見ました。私の考えていること、感じていることと同じことを
思われているようでした。正直意外でした。
・
どういう考え方かと言いますと、
「日本のファッションショップは大きくなりすぎた。これからは
もっとコアに小さいお店が大事になってくる。今後はお客様の顔が
ちゃんと見えるお店が大事になってくる」
と言うものでした。わたしも全く同意見です。
・
戦後60数年、日本は世界稀に見るフッション大国になりました。
その功績として、「セレクトショップ」の役割が非常に大きいことは
言うまでもありません。ユナイテッドアローズ・ビームス・シップス。
御三家と言われるセレクトショップで毎年1500億円以上の
商品を売り上げているらしいです。(BRUTUSに書いてありました)
・
私もかつていわゆるセレクトショップといわれるブランドで
約10年間働かさせていただきました。ブランドとして日本の
ファッション文化を向上させることに成功してきた”セレクト
ショップ”という存在は、日本では大きくなりすぎたように
私は思います。大きくなりすぎて色々なところに”ひずみ”が
出てきているように感じます。
・
私が思うに、あまりにも巨大ショップになりすぎて
「誰に伝えたいか」、「誰にためになりたいか」、
「何を伝えたいか」、「何で幸せにするか」
の、”誰”と”何”が明確にできなくなってきてるんだと
思います。
・
ファッションは楽しいものです。その楽しさを体現し、
楽しいから人に伝える。そんな単純な感覚が
「セレクトショップの今後」には大事になってくるのでは
ないでしょうか。
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「勢い増す”クールビズ”?」 2011,5,29
先日もクールビズについてこのページでコメントしました。
本日のヤフーのニュースを見てビックリしました。
近鉄百貨店(大阪)では、男性従業員がネクタイを外して
店頭に立つ取り組みが行われているそうです。
百貨店の店員がネクタイをしない?
ちょっと感覚的に私個人としては理解に苦しみますが、
「お客様からすれば区別はない」と言うのが近鉄百貨店の
考え方だそうです。高級ブランド内も一律だそうです。
いかにも”百貨店”気質な考え方だと思います。
・
逆に高島屋は、クールビズ関係の売り場のみネクタイを
しない取り組みだそうです。お迎えするお客さまに対してを考えると
ネクタイをしないのはいかがなものか?という考え方だそうです。
これはクールビズとは関係なく、対お客様サービスを考えた
取り組みだと思いますので、一概に比較はできませんが、
納得のいく取り組みだと思います。
・
そもそも「クールビズ」とはなんなのか?
元々は地球温暖化抑止が目的であり、中央官庁などを
中心に”エアコンの室内温度を28度に設定しましょう”
という趣旨で政府が推進するものでした。
そして今年、日本は大変な被害に見舞われました。
今も大変な状況が続いています。原発の問題の行方が
分からないが、電力不足になることだけは確定している。
だからこそ、電力を節約するための全国的な取り組みが
行われています。
同時期に日本のビジネス界では”クールビズ”がスタート
しました。
”クールビズ”には元々地球温暖化の抑制のみが目的でしたが、
更に今年からは、目的をプラスして
節電という大きな目的が付けくわえられました。
百貨店の男性スタッフがネクタイを外すことで、
地球温暖化の抑制になるのでしょうか?
節電に効果があるのでしょうか?
大体が、百貨店の空調温度は28度に設定されている
のでしょうか?
・
最近では”スーパークールビズ”という取り組みも一部で
行われているそうです。TシャツやGパンで出勤しても
いいらしいのです。中にはジャージの人も!
ロッカーなどにスーツを入れておいて
外部の人と会う時などには着替えるらしいです。
理にかなってるような気はしますが、
「”スーパークールビズ”って~~~!!??」
と思ってしまします。
たぶん百科事典の同義語は
「パジャマ」「運動着」「作業着」となるでしょう。
・
来るところまで来ましたね~~。
西暦2100年頃には
「なんか昔、1960年代くらいから2030年くらいの間は
みんな”スーツ”ってやつを着て仕事してたらしいよ~」
なんて会話が服好きの中でありそうですね。
・
まあ我々は今年・来年・再来年くらいの未来を見つめて
今のファッションを大いに楽しみたいものです。
我々がクラッシックスタイルと認識しているスタイルも
当時は最先端だったわけですからね。
ただ、生きてる間は年齢に応じた「今」のファッションを
楽しみたいものです。「若い時はよく色々着てたけどね~」
なんて言葉は絶対言いたくありません。
今とちょっと先のファッションを大いに楽しみましょう。
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「服の価値」 2011,5,24
服の”価値”とはそれぞれ違うもので、デザインが違うものなので
一概に”価値”は判断が付けづらい。一つ共通の価値があるとしたら
服の「価格」であろう。購入者はお金と服を交換する。
お金の価値は皆共通したものであるとするならば、お金の額は
価値に相応するものだと思っています。
「こんな高いもの誰が買うの?」
「こんなのUで2000円で売ってるじゃん」
・・・なかなか服の価値は難しいものです。
ただし、僕はファッションや芸術の”価値”は金額では測れないものが
あると思っています。
それは人それぞれ感性が違うから。
センスが違うから。価値観が違うから。
衣・食・住の「衣」(=必要だから着るもの)には一定の共通した
価値が存在すると思います。下着やソックスなど必要です。
僕はファッションをやっていきたい。必要だから買う服は UやSという
優れたお店が日本にはあります。
僕は”着るのがゾクゾクする、ワクワクする”気持ちの価値を
大事にしていきたいと思う今日この頃です。
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「大人のファッション」 2011,5,23
僕はよく”大人の男性”とか”大人の女性”という表現を使います。
僕の言う”大人”とはいわゆる”社会人 ”です。
学生ではない、仕事をしている、自分のお金で生活している、
”自立している”人のことを”大人”と表現しています。
学生時代は、職場=学校であり、毎日顔を合わせるメンバーは
全く変わらず、遊ぶのも学校のいつもの顔ぶれです。自然と
みんなと同じファッションでなくてはならず、中にはファッション
リーダー的な人がいたりする。情報共有の場が学校であり、
見せる相手もいつものメンバー。その時代その時代で
ファッションの流行を身につけ、様々なスタイルを経験していきます。
・
私も学生時代、今の学生たちと同じように
ファッションに非常に興味があり、いっぱいいっぱい買って、
いっぱいいっぱい着ていました。DCブランド・モードコレクション・
アメカジ・古着・フレンチスタイル・イタリアンスタイル等々。
・
僕は「ファッション」とは、見る人がいて初めて成立する文化だと
思っています。見てくれる人がいなければ、みんな量販店の
スエットパジャマで外に出れば良いだけのことなので。
そういう意味でも「ファッション」は自己主張の表現方法として
太古の昔からあるような気がします。
・
僕が思う「ファッション」とは衣・食・住の「衣」とは違います。
生きていくのに必要な身に纏うもの=「衣」
生きていくのを楽しむために身に纏うもの=「ファッション」
僕はこう考えています。
・
話は脱線しましたが、長い学生時代を卒業し、”大人”になった
方だからこそ、「ファッション」=「楽しむためのもの」として捉えられるのでは
ないでしょうか?
さらに、大人は学校という限られた世界だけでなく、様々な年齢・
業種・立場・の方と会う世界に生きています。しかも会う時間帯も
朝も昼も夜も、会議もパーティーも作業も、、たくさんのオケージョンが
あります。
それぞれ、その時々で自分のファッションスタイルを見てくれる人が違うのです。
だからこそ見る相手に合わせた服装を選ぶ面白さがあり、
それは非常に楽しいことです。=「ファッション」です。
いわゆるT・P・Oに合わせた着こなしができるので
”大人”のファッションはすごく楽しいものだと思います。
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「クールビズ」について 2011,5,22
今年は震災の影響もあり、様々なところで”節電”が行われています。
日本国民として限りあるエネルギーを上手に使っていくことが
すごく重要になってくると思います。
・
先日あるお役所に行った時、すでに「クールビズ」が実施されていました。
所内には”お客様へ”と書かれた張り紙がしてありました。内容は、
~~節電のためにノーネクタイ・ノージャケットで取り組んでおります。
何卒ご理解の程宜しくお願いします~~
的な内容でした。
しかも今年は10月いっぱいクールビズが行われるのだそうです。
5月~10月と、なんと6ヶ月(半年間)もジャケットを着ずに、ネクタイもしない
期間が設定されていました。
個人的にはネクタイもしないし、ジャケットも着ないのだったら、いっそのこと
カッコいいカジュアルスタイルでいてくれた方が潔い感じがしますが、、、。
中途半端によれよれになったスーツの組下のスラックスに、
シャツを着て、ぼろぼろのゴム底ビジネスシューズを履くなら、
ちゃんとカジュアルでいた方が好感が持てます。
・
私はファッションを御提案する身として、非常に複雑な思いです。
「そもそもドレススタイルって何なんだ?」と考えさせられます。
私の場合、メンズのドレス関係を中心にここ10年間勉強してきました。
古くは150年前にスーツの原型が生まれ、150年間変わらずに、
ビジネスにおいての”正装”(正しい服装)とされてきた、
ビジネスにおいての”正装の文化”が今、明らかに変化してきています。
・
今までも”地球温暖化”、”ITビジネスマンのカジュアル化”など、
ビジネスにおいてスーツやネクタイを着用しない風潮へ変わりつつありました。
しかし、今年のように1年間の半分、半年間もジャケットもネクタイも必要なく
なることは、ファッション文化においてもかなり大きな節目になると思います。
一年の半分必要でないとうことは、結局のところそもそも必要ないんじゃないだろうか?
とも思ってきます。
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”クールビズ”とは日本の政府が作った造語であり、システムです。
国の方向性、法律、予算配分を決定する国会の場においても
日本の国会議員の方たちはネクタイをしていません。
しかし、中国の首相と会うときはネクタイをしています。
”職場ではしないけど、人と会う時にはジャケット・ネクタイ着用する”
ということが正解なのか?
または、”会う相手によって着用か否かを区別する”ということなのか?
どちらの方向で考えてもしっくりきませんね。
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”洋服”としての文化が日本に輸入しはじめてから60年以上経ち、
日本人において”洋服”という認識がなくなり、
”制服”と化した「スーツ」や「ネクタイ」。
その”制服”が日本独自の文化として新たな道を歩み始めたということでしょう。
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とにかく今年は日本の、いや世界のスーツフッション文化の変わり目に
なることは間違いないでしょう。
大げさかもしれませんが、何年後かにはビジネスファッション雑誌に
スポーツメーカーのジャージが紹介されることもあるかもしれませんよ?!
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是非ともファッション好きの大人の方には、スーツスタイルのカッコ良さを
忘れずに体現していってもらいたいものです。
ファッション好きの方にはスーツスタイルを体現する一方で、
政府が推奨するクールビズスタイルをそのまま着るのではなく、
「ノージャケット&ノーネクタイ」=「新しいスタイル」=「ファッション」
として着こなしを捉えると楽しいかもしれませんね。
ファッションは進化するから面白い。
「スタイル」と「ファッション」は違う。
”新しいスタイル”が生まれるのも”ファッション”の魅力!