「定番」の概念:コラム
2020.04.11
blog
店主の思い付きコラム
皆さん、こんにちは。
ドレッサーズの山田です。
今日はコラム的な内容なので商品紹介はありません。
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今日のコラムのテーマは「定番の概念」です。
私はよく定番定番と言い続けて、
このキーワードをよく使うんですけれども、
最近定番っていう表現で皆さん一人一人が
思い描く時間的距離が違うんだということ
に気づき、改めてこの場でドレッサーズ
としての時間的距離という意味での定番
ということをお伝えしようかなと思います。
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あるセレクトショップの大御所が、
「定番は時代によって変わるものなので」
という表現をされていらっしゃいました。
私はその時にとてつもなく驚きました。
時代によって変わる?!
それは定番とは言わないんじゃないか??
それは確固とした形がある中で、
その時代その時代で回っていく、時代を売る
ファッションとしてフューチャーされる
その時代にピンポイントで焦点を当てられる
アイテムのことを”これも定番です”と言って
いるに過ぎないのではないか???
これが僕の考え方です。
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そこで思ったことが、このセレクトショップ
の大御所さんは、3年くらい向こうまで着れる物の距離のことを「定番」と呼んでいるんだ、
と分かりました。
私の定番の概念は、
10年20年もしくは死ぬまで変わらないスタイルやアイテム。
これのことを「定番」という概念で捉えています。
なぜならスーツ的な着こなしが決まった1930年代。
そこから今現在2020年に至るまで、
何も変わっていないものがたくさんあります。
ルールは一つ。それはずっと変わっていません。
それのことを定番と呼ぶ私からしたら
3年先までで終わってしまう物を、”
定番は変わっていくものですから”
という考え方は、世の中の「定番」という
意味ではなく、あくまで「MY定番」という意味
なのだと勝手に想像しました。
「MY定番」の意味なら、要は
“トレンド”でしかない。ということ。
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人それぞれ「定番」という表現の中にも
いろいろな意味を持って表現をしているのだな
と改めて勉強になりました。
私は先ほど述べたように10年20年、
もっと先まで変わらぬもの、変わらぬスタイル、
変わらぬアイテムの事を「定番」と表現して
おります。
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ドレッサーズは今までもこれからも、
「基本」や「定番」を大事に、
皆様とファッションを楽しんでいきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
DRESSERS